LOX-index

LOX-indexとは

LOX-index(ロックスインデックス)は動脈硬化の進行から将来の脳梗塞、心筋梗塞の発症までを予測できる新しい血液検査です。
従来の血液検査では、今現在の脳梗塞・心筋梗塞リスクしか診断できませんが、LOX-indexは5年10年後の将来の発症リスクを予測することができます。また、LOX-indexでは発症リスクを数値化されるため、その後の生活習慣の改善により動脈硬化のリスクが下がった等の時系列の比較も可能となりました。

fig01|動脈硬化の流れ fig02|LOX-indexと疾患リスク

変性LDLとLOX-1を検査することで、今後10年の発症リスクを知る

この検査方法は、日本人30~79歳の約2500名に対し、平均11年間(1996~2007年)に渡る追跡調査を実施した結果から得られたデータをもとに開発された新しい検査方法です。
LOX-indexの値が高い人は、低い人よりも脳梗塞の発症率が3倍、心筋梗塞の発症率が2倍になることが分かっています。

あらゆる変性LDLに対応した新しい測定方法

fig03|従来法

従来の検査方法は、ある変性LDL(変性LDLその1)にのみ反応する抗体でサンドイッチして検出する方法であったために、それ以外の変性LDLを検出できず、「検査結果の数値が低いのに動脈硬化が進んでいる」場合がありました。

fig04|新測定法

新しい検査方法では、血中に存在するLOX-1と抗体で挟み込むため、体内のあらゆる変性LDLを検出することができるようになりました。このため、LDLが正常値でもLOX-indexが高い人に対しては、高血圧や糖尿病になりかけている可能性を視野に入れて、健康指導ができます。

従来の検査方法より、精度が高く、初期の段階からリスクを判断できるため、今後の動脈硬化検査のスタンダードとして期待されています。(特許出願済)

こんな方にお薦め

男女別総患者数

動脈硬化を防ぐ取り組み

LOX-indexと頚動脈エコーやMRI/MRAによる検査を組み合わせることで、より精密に脳梗塞等のリスクを確認できます。現状を把握することが、動脈硬化を予防する第一歩になります。

動脈硬化を予防するためには、適度な運動+バランスの良い食生活が必要です。喫煙、過度の飲酒、睡眠不足、精神的ストレスなど活性酸素の発生原因となる生活習慣の改善に努めましょう。抗酸化サプリメントなども効果的です。

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